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今までの仕事の集大成として、「地平線への回帰」をテーマに、3つの視点で取材、撮影し、写真展や出版物としてまとめて行きます。

「地平線への回帰」

1. 奇跡の星地球への旅

水(河、湖、滝、海)
大地(山、荒野、砂漠)
森林(熱帯雨林、温帯林、タイガ)

多様性こそが地球を美しく彩り、美しく調和させ、地球の無限のリズムを守る。

太陽の子であった地球は、水を持つことによって奇跡の惑星となった。

その後創造と破壊を繰り返し、40億年前に生命が誕生した。

生命は進化と多様化を限りなく遂げることによって、人類も含めた現在の生物の姿となった。

多様性に富んだすべての生き物と、その生き物たちが造り出す多彩な生態系には、40億年の地球の地史が刻み込まれている。

地上のすべての生態系は有機的な繋がりを持っている。

2. 水の回廊日本列島


河川
湖沼
森林
山岳

豊かな水に恵まれそのうえ水が美しいことは日本列島の大きな特徴だ。山も、河も、湖も、森も、すべての生態系は繊細な水の表情に彩られ、まばゆく瑞々しい。

太平洋、日本海、オホーツク、東シナ海という個性の異なる四つの海に囲まれ、3700余りの島から成るといわれる列島は、豊富な雨量に支えられ、多様な森に包まれている。

ユーラシア大陸と太平洋に挟まれた日本列島は、黒潮と親潮の影響を強く受け、南の太平洋から北上してくるアジアモンスーン帯の中にある夏季と、シベリアから日本海を渡ってくる北西季節風の冬季とによって、一年中凄まじい水資源がもたらされる。

豊饒な水によって列島は美しい緑に覆い尽くされている。

3. 天空のかおり(モノクローム)山岳

穂高
ヒマラヤ

空高く飛ぶ鳥や、夜キラキラと輝く星や月を眺めることが好きだった私は、成長とともに山に心を奪われ、山や自然と向き合う人生を歩むことになった。

天に対するあこがれや夢を行動に移す山登りは、私の出発点であり、原点となるものである。

一歩でも高く、少しでも天に近づくことによって、太陽の光は強烈となり、空気は薄くなり、月や星の存在が確かなものとなる。そして天空のかおりが濃密となる。美しくも恐ろしい存在である、凛々しい穂高も、成層圏に近い第三の極地ヒマラヤも、私にとって天のかおりを確認し、夢やあこがれを写真で現実のものとして表現して行くことであった。